🪙 おかねと暮らし

就学援助、一度落ちたうちが3人目で通った話

2026.07.28

木の机に置かれた茶色い封筒と就学援助の申請書らしき用紙、鉛筆

就学援助、うちは一度落ちています。

子どもが2人だけだった頃、初めて申請書を出しました。しばらくして届いた封筒を開けたら、非該当の通知でした。「まあ、うちの収入じゃそうだよね」と自分を納得させて、それっきり申請のことは頭から消していました。

3人目が生まれてしばらくたった頃、幼稚園の帰りに一緒になったママ友に、なんとなくその話をしたことがあります。「うち前に就学援助落ちたんだよね」と言ったら、「子どもの人数が増えると、基準の金額も上がるらしいよ」と返ってきました。

半信半疑でした。うちの収入が急に増えたわけでも減ったわけでもなかったからです。それでも、ダメもとでもう一度出してみました。

結果は、認定でした。

前に落ちた申請書と、今回通った申請書。書いた内容はほとんど同じです。変わったのは家族の人数だけでした。この記事では「なぜ人数で結果が変わるのか」の仕組みと、申請書に実際どんな項目を書くのかを、うちの体験と自治体の公式情報を合わせて書いていきます。

「家族が増えると基準が上がる」は、思い込みじゃなかった

調べてみたら、あのママ友の一言はわりと正確でした。

就学援助(準要保護)の認定基準は、多くの自治体で「生活保護の基準額に一定の係数をかけた金額」を目安にしています。文部科学省の調査によると、生活保護基準額の1.2倍を超えて1.3倍以下を基準にしている市区町村がいちばん多いとのことでした。1.5倍まで広めに取っている自治体もあれば、もっと厳しいところもあるようです。

ポイントは、この「生活保護の基準額」自体が世帯の人数や年齢構成によって変わる金額だということでした。子どもが1人増えれば、それだけ基準額も上がる仕組みです。新潟市が公開している例を見ると、2人世帯(母と小学1年生)で持ち家の場合は約224万円が目安になっているのに対し、6人世帯になると持ち家で約478万円まで基準額が上がっていました(いずれも令和6年度の例)。吹田市のように、世帯構成ごとの目安をそのまま「早見表」として公式サイトで公開している自治体もあります。

うちの場合、収入はほとんど変わっていないのに家族が1人増えたことで、基準額の方が先に上がったんだと思います。前に落ちたときの自分に「収入が変わってなくても、また出す価値はあるよ」と言ってあげたいです。

「恥ずかしい」が、出さない一番の理由な気がする

これはうちの想像も混じっていますが、一度落ちたことがある家ほど「うちはどうせ無理」と申請書を引き出しにしまい込みやすい気がしています。うちも最初は「これを出したら『うちは大変な家です』って言うようなものじゃないか」と思っていました。

でも実際に出してみたら、拍子抜けするくらい何も変わりませんでした。

担任の先生の態度も、まわりの目も、いつも通りでした。制度を使っている家庭は思っているよりずっと多いはずで、恥ずかしさや「前に落ちたから」を理由に諦めるのは、正直もったいないと今は思っています。福まねきの家は「お金に困ってる人の役に立つ記事」を書く場所なので、ここだけははっきり言っておきたいです。使えるお金を、恥ずかしさや思い込みで手放さないでほしいです。

申請書に書く項目は、だいたいこんな感じ

自治体によって書式は違いますが、調べてみると共通している項目がいくつかありました。

うちが出したときは、家族構成を書く欄がいちばん時間がかかった記憶があります。誰が扶養に入っているか、同居しているかを一つずつ確認しながら埋めていきました(汗)。民生委員の意見欄がある自治体・ない自治体があるなど細部の違いもあるようなので、うちの記入の様子をそのまま真似するより、学校からもらう「記入の手引き」を見ながら埋めるのが確実だと思います。

昔は紙だけだったけど、今はネットで出せる自治体も増えている

うちが最初に申請書を出したときは、紙に手書きして学校に提出する形でした。今回3人目のぶんを出し直すときに調べてみたら、マイナンバーカードを使ってオンラインから申請できる自治体が増えていました。

吹田市はホームページから24時間受け付けの電子申請を用意していますし、新潟市も独自のオンライン申請システムを設けています。江戸川区のように、マイナポータルの「ぴったりサービス」経由で就学援助費の申請そのものを受け付けている自治体もあるようです。

うちの自治体がどちらのタイプだったかはここには書きませんが、しかも今はネットからかんたんに提出できるようになっていました。紙で出していた頃よりずっと気軽に感じたのを覚えています。もちろん対応は自治体ごとに差があるので、窓口や学校で確認してみるのが確実です。

一度落ちた申請書をそのまま忘れている人も、出し直すハードルは当時よりだいぶ下がっていると思います。

申請の流れ(一般的な例)

時期 やること
新年度(4〜5月頃) 学校から案内・申請書が配布される(通年受付の自治体も多い)
随時 収入状況が変わったときなど、年度途中の申請を受け付ける自治体も多い
提出後 教育委員会が審査し、認定・不認定を通知
認定後 給食費・学用品費などを口座振込または学校経由で支給

出典:文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」、名古屋市・千葉市など複数自治体の就学援助案内(2026年7月確認)

新年度に配られるプリントを逃しても、年度途中で家計や家族の状況が変わったときに申請できる自治体が多いようです。うちも「今年はもう遅いから来年」と思い込んでいた時期がありましたが、実はそうとも限らないみたいでした。

入学の前年、秋になったら要注意

もうひとつ、うちが「え、そうなの」と焦った落とし穴があります。新入学児童生徒学用品費(入学のときにまとまって出るお金)だけ、申請のタイミングがほかの費目とまるで違うことでした。

普通の就学援助は新年度になってから申請しますが、新入学学用品費だけは「入学前支給」といって、入学する前の年の秋から冬にかけて申請を受け付け、3月頃に振り込む自治体が多いようです。小学校入学なら年長さんの秋、中学校入学なら小学6年生の秋には、もう申請の時期が来てしまう計算になります。

うちも、この仕組みを知らずに「4月になってから申請すればいいや」と思っていたら、入学前支給の受付はとっくに終わっていた、ということがありました(汗)。入学後にあらためて就学援助として申請すれば新入学学用品費自体はもらえることが多いようですが、支給が数か月遅れることになります。ランドセルや制服でお金が一番出ていく時期に間に合わないのは、やっぱり痛いです。

在園している幼稚園・保育園や、6年生なら小学校を通じて案内が配られる自治体が多いようなので、「まだ来年の話だから」と後回しにせず、年長・6年生の秋になったら一度、お便りの中に「就学援助」「入学準備金」の文字がないか目を通しておくといいと思います。

出典:文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」、複数自治体の新入学学用品費入学前支給案内(2026年7月確認)

自治体によって本当に違うので、まずは学校か窓口へ

ここに書いたのはあくまで一般的な流れと、うちの体験です。申請書の様式、認定基準の倍率、世帯人数ごとの基準額、オンライン申請の可否は市区町村ごとにかなり違います。制度の名前が「就学援助」ではなく別の呼び方になっている自治体もあるようです。「うちは対象になるのかな」「前に落ちたけど今はどうだろう」と思ったら、まずは在籍している学校の担任か、教育委員会の窓口に聞いてみるのが一番早いと思います。

出典:文部科学省「就学援助制度について(就学援助ポータルサイト)」、新潟市・吹田市の就学援助認定基準案内、江戸川区のぴったりサービス電子申請案内(2026年7月確認)

以前書いた記事で、うちが実際に助けてもらった費目や国の単価目安をまとめています。あわせて読んでもらえたらうれしいです。

就学援助、知らないまま損してる人が多すぎる話

出した者勝ち、だと今は思う

一度落ちた申請書のことは、正直まだ覚えています。でも家族が増えたタイミングで出し直していなかったら、今もらっているお金はもらえていませんでした。

うちの子どもが多いから見えることなのか、誰にでも当てはまることなのか、正直まだ全部はわかっていません。次は、うちが最近気になっている児童手当の多子加算について、うちの家族構成に当てはめて書いてみようと思っています。

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