
うちの1階のトイレは、北向きです。
冬は特に、家の中で一番ひんやりする場所だとずっと思っていました。リビングやダイニングは日が入ってあたたかいのに、トイレだけ妙に空気が冷たい。長年「なんでここだけこんなに寒いんだろう」と思っていたんですが、風水を調べて、北という方角自体が「水の気」を持つ場所だと知って、ようやく腑に落ちました。
水の気は冷えやすく、陰の気がこもりやすいとされる方角なんだそうです。だからこそ暖色を差し色に使うと良い、という教えがあって、うちはラベンダー色を選びました。黄色やピンクなど暖色系が定番らしいんですが、正直そこまで主張の強い色は好みじゃなくて。ラベンダーは寒色寄りではあるものの、赤みが少し入っていて北の冷たさをやわらげてくれる色として紹介されていたので、これならうちの好みにも合うなと思いました。

タオルとマットをラベンダー色でそろえて、洗面台の横には同じ色の小さな芳香剤を置いています。全部を一気に変えたわけではありません。まずタオルだけ変えて、しばらくしてマット、そのあと芳香剤、という感じで半年くらいかけて少しずつそろえました。急に全部変えると家族に「どうしたの」と聞かれるので、それも地味に理由です(笑)。
トイレのふたは、必ず閉めています。水の気が部屋にこもったまま開けっぱなしにすると、その気が家じゅうに広がってしまう、という考え方が風水にはあるそうです。閉めることでその気を留められる、という理屈らしいんですが、逆に「換気のためにドアは開けておくといい」という説もあって、うちはふたを閉めてドアは少し開ける、という両立のさせ方に落ち着きました。
香りも、実はラベンダーでそろえています。トイレは陰の気がこもりやすい水回りの代表格とされていて、アロマやお香で香りを整えるといいとされているので、玄関やリビングで焚いているものとは別に、トイレ用だけラベンダーの芳香剤を置くようにしました。柑橘系の香りも良いと聞いて一度試したことがあるんですが、うちはなぜかラベンダーのほうが「トイレの匂い」という感じがしなくて、結局こちらに戻ってきました。

観葉植物も、小さいポトスを窓のないほうの棚に置いています。日当たりが悪くても育つ耐陰性の植物がトイレには向くとされていて、水やりを忘れがちなうちのようなずぼらな家でも、今のところ枯らさずに育っています。
トイレ掃除は、正直得意ではありませんでした。それでも「トイレ掃除をこまめにする人は金運や健康運がいいとされる」という言い伝えを知ってから、少なくとも嫌々やる作業ではなくなった気がしています。
毎朝、子どもたちを送り出したあとに便器と床をさっと拭いて、鏡の曇りもふき取ります。5分もかからない作業ですが、これを1日サボると次の日の自分が地味に困るのを知っているので、なんとか続いています。休みの日は少し丁寧に、換気扇のホコリまで見るようにしています。
次男は小さい頃、ふたを閉める意味がわからず毎回開けっぱなしにしていました。「閉めないと寒い気が逃げちゃうよ」と説明しても、はてなという顔をされて終わっていたんですが、最近は自分から閉めるようになりました。子どもに風水の理屈を細かく説明するのは難しいので、うちでは単純に「きれいにしておくと気持ちがいいよね」というところだけ伝えるようにしています。
長女は逆に、うちの中で一番トイレの掃除に厳しい人になりました。床に髪の毛が1本落ちているだけで教えに来るので、正直たまに面倒だなと思う日もあるんですが(笑)、家族の中に「気になる人」がいると自然と保たれるものなんだなと最近は感心しています。エステで働いていた頃も、見えない場所ほど整えておくとお客様の空気が変わるとよく言われていたので、水回りを丁寧にする感覚はその頃からの延長なのかもしれません。
北のトイレが本当に金運に関わっているかは、正直わかりません。でも、冷たい印象だった場所が、ラベンダーの色のおかげで前より居心地よく感じるようになったのは確かです。タオル1枚を変えるだけでも印象は変わるので、色から気軽に試せるのがこの場所のいいところだとも思っています。うちだけかもしれませんが、北にトイレがあるお家は、暖色を1つ足すだけでも空気が変わる気がしています。
次は、家の中央にある神棚の話を書こうと思っています。