
家の間取りを北から時計回りにたどっていくと、ちょうど北東にあたる場所があります。ここを鬼門と呼びます。
鬼門は昔から、気の出入りが変わりやすい方角とされてきました。悪いことばかり起きる場所という意味ではなく、家の中でも少し丁寧に扱っておきたい場所、というくらいに捉えておくとちょうどいいです。
鬼門は、家の北東にあたる方角です
鬼門は北東、その正反対にあたる南西は裏鬼門と呼ばれています。どちらも、家の中心から見てその方角にあたる場所全体を指すので、部屋一つ分だったり、廊下の途中だったりと、家によって鬼門の場所はさまざまです。
方角は家の中心にコンパスを置いて測るのが基本です。玄関や特定の部屋の位置で判断せず、家全体の真ん中から見てどちらにあるかで決めます。
鬼門にキッチンや玄関、水回りがあたる家も少なくありません。方角そのものは変えられないので、「そこに何があるか」より「そこをどう整えるか」で対策するという考え方が一般的です。
まずは清潔に保つことが基本です
鬼門で最初にやることは、盛り塩でも鬼門札でもありません。物を置かない、汚れをためない、これがどんな流派でも共通して言われている基本です。
北東にあたる場所に、使わないものを置きっぱなしにしていたり、掃除の手が回らずほこりがたまっていたりすると、盛り塩や鬼門札を置いても意味が薄れてしまうとされています。象徴的なものを置くのは、清潔にしたあとの仕上げという位置づけです。
鬼門札は、神社でいただけるお札です
鬼門札は、鬼門に祀るための専用のお札です。神棚に祀るお神札とは別に、鬼門・裏鬼門よけとして授与している神社があり、いただいてくると北東に飾ることができます。
いただき方は神社によって多少違いますが、社務所で「鬼門札をお願いします」と伝えて、初穂料を納めていただくのが一般的な流れです。時期は年始やお正月の初詣のタイミングでいただく人が多いようですが、必ずその時期でなければいけないという決まりはありません。
授与してもらったあとは、丁寧に扱うことと、感謝の気持ちを持つことが共通して言われている作法です。難しく考えず、いただいた日から1年、北東に祀るというくらいのシンプルな考え方で十分です。
鬼門札は、1年きざみでこのサイクルを繰り返すお札です。
うちは盛り塩とセットで置いています
うちの場合、家の北東、鬼門にあたる場所に、玄関とは別に盛り塩と鬼門札を並べて置いています。鬼門札は、近所の神社でいただいてくるお札です。
盛り塩は鬼門のほかに、トイレ(北)と玄関(南東)にも置いています。うちの盛り塩の置き場所と交換の頻度は、こちらの記事にまとめました。
鬼門札は、盛り塩ほど頻繁に交換するものではありません。うちは毎年欠かさず、新しいものに交換しています。
古いお札は、いただいた神社に納めます
役目を終えた鬼門札の返し方も、基本は神棚のお神札と同じです。いただいた神社の古札納所に納めて、お焚き上げしてもらいます。
大晦日から1月15日ごろにかけて、どんど焼きでまとめて焼いてもらえる神社が多いので、年末年始の参拝のついでに済ませるとちょうどいいタイミングです。いただいた神社と違う神社に納めても失礼にはあたらないとされていますが、迷ったらいただいた神社に納めるのが一番わかりやすい選び方です。
鬼門は、暮らしを整えるきっかけの一つです
鬼門という言葉には、少し身構えてしまう響きがあります。それでも、やることは特別なものではありません。清潔に保ち、盛り塩を置き、鬼門札を毎年交換する。それだけです。
怖がるためのものではなく、家の中で見落としがちな場所に、年に一度は目を向けるきっかけくらいに考えておくと、ちょうどいい距離感で続けられる気がしています。