
朝の掃除、以前はその日の気分で順番を決めていました。
同じ「掃除する」という行為でも、順番があるかないかで、かかる時間も疲れ方もこんなに変わるものなんだと知ったのは、わりと最近のことです。
気が向いたところから手をつけて、結局リビングだけ終わってキッチンは手つかず、みたいな日がしょっちゅうありました。子どもが4人もいると、掃除機を出したところで誰かに呼ばれて中断し、戻ってきたら何をどこまでやったか忘れている、なんてこともざらです。
風水では、朝の掃除に順番があるとされています。まず窓を開けて換気をする、次に棚や家電の上のホコリから床へと上から下に向かって掃除する、奥の部屋から玄関に向かって進む、最後に玄関のたたきを水拭きして仕上げる、という流れです。最初に読んだときは「そんなに厳密にやってられない」と正直思いました(笑)。
それでも一度、この順番のとおりにやってみたら、思っていたより早く終わったんです。理由は単純で、行ったり来たりする無駄がなくなったからでした。奥の部屋から玄関へと一方向に進むだけで、同じ部屋を2回掃除するようなことがなくなります。効率という意味では、風水うんぬんより先に理にかなった動線でした。

うちの朝は、まず全部の窓を開けるところから始まります。5分もかからない作業ですが、これをやるだけで家の中の空気が入れ替わって、なんとなく1日のスイッチが入る感じがします。次に、リビングとダイニングのテーブルの上を軽く拭いて、そのあと床に掃除機をかけます。奥の寝室や子ども部屋は基本的に本人たちに任せていて、私が手を出すのは共用スペースだけと決めています。
長女には「起きたらまず自分の部屋の窓を開ける係」を任せています。最初は「めんどくさい」と口では言いながらも、しばらく続けているうちに、私より先に窓を開けているのを見つけることが増えました。何かに気づいたから続けているのか、単に習慣になっただけなのかはわかりませんが、家事を1つ分けられたのは正直助かっています。次男と三男は掃除機のホースを取り合ってケンカになることが多いので、朝は基本的に近づけないようにしています(笑)。
トイレは、この一連の流れの最後の方に組み込みました。以前は「気づいたときに掃除する」場所だったんですが、朝のルーティンの中に入れてしまってからは、忘れる日がほぼなくなりました。便器と床をさっと拭いて、ふたを閉めて終わり。この位置に置いたことで、掃除自体を「特別な作業」ではなく「毎朝の流れの1つ」として扱えるようになった気がします。

最後は、玄関のたたきの水拭きです。水には邪気を洗い流す力があるという考え方が風水にはあって、外の気が最初に触れる場所だからこそ、乾拭きより水拭きの方が浄化の意味合いが強いとされています。うちは4人の子どもが泥や砂を毎日持ち帰ってくるので、風水を抜きにしても水拭きしないとやっていけない場所ではあるんですが、意味を知ってから同じ作業でも気持ちが少し違います。
朝5時からの「陽の気が強い時間」に掃除をするといい、という説もあるそうですが、正直そこまでの早起きは我が家には無理でした。子どもを起こす前に少しだけ静かな時間があれば十分で、できない日は「気づいたときに換気だけでもする」くらいのゆるさでやっています。完璧を目指すと続かないというのは、掃除も片付けも育児も、結局同じなんだなと最近よく思います。
以前は、掃除にかかる時間そのものを気にしていました。でも順番を固定してからは、時間を計らなくても「だいたいこのくらいで終わる」という感覚が体に入って、逆算して身支度を組み立てられるようになりました。エステで働いていた頃も、施術の準備は決まった手順でやることでお客様を待たせない時間が作れていたので、段取りを固定する効果自体は、その頃から知っていたのかもしれません。
順番を決めてから変わったのは、時間そのものよりも「次に何をすればいいか」を考えなくて済むようになったことです。頭を使わずに体が動く状態になると、朝の負担はかなり軽くなります。運気の面での効果は正直わかりませんが、段取りが決まっているだけで気持ちがずいぶんラクになるのは確かです。掃除の内容自体は以前とほとんど変わっていないのに、終わったあとの疲れ方まで違う気がしているのは、我ながら不思議です。
次は、盛り塩をどこに置くか、諸説あった内容を整理して書こうと思っています。